大谷翔平の元通訳水原一平が、ドジャースから3月20日の開幕戦後に突然解雇されたことは世界に衝撃をもって伝えられました。
大谷は記者会見を開き、身の潔白を強調しました。これが事実であれば、たしかに大谷は被害者で法的にまったく問題ないでしょう。
しかし、そこでの説明は私には代理人弁護士の作文である可能性が高いように思われました。
あまりにも不自然な点が多すぎるからです。またアメリカには共謀共同正犯はありませんが、共謀罪と共犯(狭義)の成立範囲が広いので、
大谷に火の粉が少しでも降りかからないようにするためには、そのような説明になるのもやむをえないと思います。
現在、ESPN、水原、大谷とその代理人弁護士からの情報に基づき、カリフォルニア州の弁護士などがメディアに出て、様々なコメントがなされています。
しかし、これらには誤解も見受けられます。IRSとDHSが主な捜査主体ならば、本件は単に州の刑事事件ではなく、連邦管轄の州際刑事事件とされているはずです。
したがって、意外に大きな金融犯罪などにも拡大する可能性を秘めています。信頼できる情報がでてくるまでは、安易なコメントは控え、今後の展開を注意深く見守るべきでしょう。
いずれにしても大谷には一刻も早く本件から離脱し、ドジャース・スタジアムでウィリー・スタージェル超えの場外ホームランが期待されます。